2022年開催予定のインターナショナル・ギャンブリング・カンファレンス(IGC)

ニュージーランド、オークランド工科大学 2022年6月29日(水)~7月1日(金)

【テーマ】

IGC 2022では、ギャンブルに関連したダメージと健康についての個人経験をディスカッションするフォーラムが開催される予定です。異なる国籍や人種の人々がそれぞれの観点から見た損害と健康について自由に討論することによって、参加する価値を見出してもらうことが期待されています。

以下は、同カンファレンスのテーマの一部です。

  • ギャンブルに関連した人間の行動と損害。セラピー、リサーチ、公衆衛生、方針改善が人に与える影響について。
  • 非常に簡単に入手できる新しいギャンブル商品の発展に見られる環境の変化への適応。ゲームとギャンブルの曖昧な境界線について。
  • ダメージを最小化する効果的な方法の開発と進歩。ギャンブル分野における技術応用について。
  • ゲームの文脈を考慮した上で、ギャンブルによって損害を受けた人のグループの差について、情報収集し理解する。
  • コミュニティと家族と周りの人々から見た、ギャンブルによる損害から立ち直る過程のそれぞれの見地を知って理解する。
  • ギャンブルによる損害を最小化するための保健省の戦略と、ニュージーランド人のメンタルヘルスに対する政府の関心が、会議の目的と合っている。
  • ギャンブル業界の様々な方針を模索し続けながら、プレイヤーが自身の経験と他の中毒の抑制に関する専門性を生かしやすくするため、トピックは故意に多種多彩に設けられている。

【会場】

12階建でガラス屋根のアトリウムであるサー・ポール・リーブス・ビルは、環境にやさしく広々とした空間な上に、自然光がたっぷり入ってきます。この最先端の会場は見た目が優れているだけでなく、最新のオーディオビジュアルとインタラクティブな技術が備わっています。さらに、オークランドにある良質のホテルの多くは、この会場から歩いて行ける範囲にあり、立地も抜群です。

ちなみに、この建物は、オークランド工科大学で講師として勤務し、後2005年からは大学総長を務めたポール・リーブス卿にちなんで名づけられたそうです。

【ゲストスピーカー】

2022年度のIGCに参加するメインゲストスピーカーは、以下の通りです。

アマンダ・ロバーツ教授

ロバーツ教授の研究領域は、「非社会性・機能障害性行動の潜在的リスク」「中毒に陥りやすい人格」「暴力」「問題に発展する病的なギャンブル」です。コミュニティ(ゴードン・ムーディー協会やナショナル・プロブレム・ギャンブリング・クリニック等)と、刑務所におけるギャンブル中毒治療プログラムの効果についての研究も行っています。他に興味を持っている研究領域には、「ギャンブル合併症」「精神的に脆い人々が行うギャンブル」「ギャンブルと他人への暴力」「NPSの使用」「ホームレス問題」があります。

アーロン・ドラモンド博士

ドラモンド博士は、有名雑誌『ネイチャー・ヒューマン・ビヘイビア』と『アディクション』で、ビデオゲームにおけるルートボックス(ガチャ)とギャンブルの関係性のメカニズムについての記事を発表しています。また、ニュージーランドのアオテアロア、日本、イギリス、アメリカの各政府にルートボックスについて書面と口頭で提言しました。現在は、マースデン・ファストスタート基金にて、ビデオゲームでのルートボックスメカニクスの使用が与える影響について研究しています。